※生豆切替に伴い『タンザニア タリメ ゴールドマイン』から『タンザニア LIMA』に取り扱い変更となりました。
オレンジなど柑橘系の香り、果実を思わせるジューシーな酸、甘く豊かなコクと紅茶のような風味が広がります。
2003年に設立されたLIMA生産者組合が造り出すこのコーヒーは、近年品質の向上が目覚ましい今や注目のタンザニア南部産コーヒー。各小農家から集められたコーヒーを、徹底された品質管理のもとで精製処理しております。
- 生産国
- アフリカ・タンザニアLIMA AA キボー
- 生産農園と標高
- LIMA生産者組合(標高1,600m〜)
- 農園所在地
- タンザニア南部 ンベア・ンビンガ地区
- 品種・精製
- N39種 ウォッシュド サンドライ(アフリカンベッド)
- 味の特徴
- [すっきり]印象的な風味と柔らかなコク
- 焙煎度合
- 中煎り
SCAJ協会コーヒーマイスター南蛮屋焙煎士 村松による
味の評価
- 香り
- 紅茶、キャラメル、ミルクチョコレート、カシス、ブラウンシュガー、マカダミアナッツなど。またひっそりと奥にたたずむブラックベリーなど熟した果実の甘さや爽やかさも感じる。濃厚で甘い香りが広がるなか、非常に複雑な印象で絡み合う香りの質は圧巻です。
- 酸味
- オレンジ、レモンなど、柑橘系フルーツを感じる酸は非常にきれいで爽やか。明るく、華やかな印象の酸が鼻腔を駆け抜けていく…。北部産タンザニアにはない優しい感覚は、このエリアの個性です。
- 苦味
- 柔らかく、滑らかに広がる優しい感覚の苦味。とげとげしたものは一切感じない。甘味のあるビターチョコレートのような感覚は、非常に個性的です。
- コク
- 柔らかく滑らかに、かつ濃厚な甘味が響き渡る。クリームやバターのような質感も僅かに感じる、しっかりとしたボディー。それでいて後味はすっきりとしており、不思議な感覚をもつ深くも豊かなコクは秀逸です。
●このコーヒーについて
タンザニアといえば、コーヒー産地として『キリマンジャロ山脈』に広がる北部のエリアが有名ですが、今回ご紹介する『LIMA』は、マラウィの国境に近い南部産のコーヒーです。かつては品質、生産量ともに評価の低かった南部エリアのコーヒーですが、その要因として水資源が乏しいという問題がありました。水洗式のプロセスにおいて、この問題は致命的でした。そこで「LIMA生産者組合」ではCPUと呼ばれるウェットミル(水洗処理施設)を設立、良質の水をたっぷりと蓄えたタンクを施設内に設けることで果肉除去以降の処理工程を均一化することが可能となり、この問題をクリアしました。これにより、それまでにはない個性ある高品質のコーヒーの生産が可能になったのです。タンザニア特有のきれいな酸の他に、しっかりとしたボディをもつ豊かなコクと複雑に広がる強い香気、紅茶のような風味がバランスよく広がる、"優しいタンザニア”です。