香り

マカダミアナッツ、ブラウンシュガー、キャラメル、アーモンドチョコレート、微かにプラムなど。カリブ海産特有のナッツ香は、甘味とナッツの油分が混ざり合うような粘り気のある個性的な香り。濃厚な甘い香りの中、貴賓を感じる個性的な香りが濃厚に、かつ繊細に広がります。

酸味

シトリックを感じる爽やかな印象の酸は、華やかで甘い。ストーンフルーツのようなやや重みのある甘酸っぱさも持ち合わせている。透明感のある甘味とともに、この明るい印象の酸がふわりと包み込むように広がります。

苦味

強さや濃厚なボディ感など全く感じない、甘味すら感じる柔らかで繊細な苦味が優しく広がる。しかし、余韻として残る事はない。このコーヒーにおいて、苦味はあくまでも脇役として全体を柔らかく支えています。

コク

このローストポイントでも豊かに感じる濃厚なコクは、ブラウンシュガーのような甘味。シルキーな舌触りのなか、アーモンドチョコレートのような風味とともに柔らかな力強さも感じる。軽さと重さが同居するなか、アフターテイストには優しい甘味がいつまでも余韻として残ります。

●ドミニカ共和国の「カリビアンクィーン」規格コーヒー

ドミニカ共和国は、西インド諸島の大アンティル諸島のイスパニョーラ島東部に位置する共和制国家です。およそ島の2/3の面積を占め、カリブ海諸国では国土面積がキューバの次に大きい国家です。

18世紀始め、フランス領マルティニーク島よりティピカ種が持ち込まれたのがドミニカ産コーヒーの起源と言われ、カリブ海特有のバランスのとれた味わいはティピカ種の品質が占めていると言えるでしょう。

ドミニカ共和国内でも最も土質が良いと評価されているバラオナ地区の標高1,000〜1,500mに位置するロス・ボロス地帯には、優良な小規模農園が点在しています。シェードツリー下の肥沃な土壌のもとで栽培され、丁寧に赤実だけを手摘みにて収穫し、水洗工程を経てしっかりと天日乾燥を行います。

その後は各生産者組合によって高い品質基準をクリアーする為の選別工程を繰返し行ない、その中から選ばれし「カリビアンクィーン」規格のコーヒーが誕生します。カリブ海特有のバランスのとれた上品な味わいに広がる強さと透明感が同居するボディ感。それは、ドミニカ産コーヒーの中でも最高等級のAAAグレードが産み出す特別な香味です。
その香味は見事なまでのバランス。カリブ海等級のナッツ香が広がるなか、ブラウンシュガーのような甘味とシルキーな舌触り、アーモンドチョコレートのような風味が豊かなコクとともに優しく、力強く広がります。

ジャマイカ産ブルーマウンテンを彷彿とさせれる、バランスの取れた特別なコーヒー。丁寧に精製され、選別されたこの特別な香味をお楽しみください。